2020年3月19日に開幕する令和初の春の選抜高校野球。
出場校32校は1月24日に決定しました。
そこで今回は各地区別で平成以降の過去の代表校の成績を振り返ります。
北海道代表の過去の成績
選抜の北海道代表枠は例年1枠。
基本的には秋の北海道大会優勝校が選出されます。
北海道代表の成績一覧
年度 | 出場校 | 選抜成績 |
2019 |
札幌大谷 ※3 札幌第一 |
1勝 初戦敗退 |
2018 | 駒大苫小牧 | 初戦敗退 |
2017 | 札幌第一 | 初戦敗退 |
2016 | 札幌第一 | 初戦敗退 |
2015 | 東海大四 | 準優勝 |
2014 | 駒大苫小牧 | 1勝 |
2013 |
北照 遠軽 ※1 |
ベスト8 初戦敗退 |
2012 |
北照 女満別 ※1 |
初戦敗退 初戦敗退 |
2011 |
北海 |
ベスト8 |
2010 |
北照 |
ベスト8 |
2009 | 鵡川 | 初戦敗退 |
2008 | 駒大岩見沢 | 初戦敗退 |
2007 | 旭川南 | 初戦敗退 |
2006 |
北海道栄 ※4 旭川実 ※3 |
初戦敗退 初戦敗退 |
2005 | 駒大苫小牧 | 1勝 |
2004 | 鵡川 | 1勝 |
2003 |
駒大苫小牧 旭川実 ※2 |
初戦敗退 初戦敗退 |
2002 |
札幌日大 鵡川 ※1 |
初戦敗退 1勝 |
2001 | 東海大四 | 1勝 |
2000 | 北照 | 1勝 |
1999 | 駒大岩見沢 | 1勝 |
1998 |
駒大苫東 北照 |
初戦敗退 初戦敗退 |
1997 | 函館大有斗 | 1勝 |
1996 | 駒大岩見沢 | 初戦敗退 |
1995 | 北海 | 初戦敗退 |
1994 | 滝川西 | 初戦敗退 |
1993 |
駒大岩見沢 知内 |
ベスト4 初戦敗退 |
1992 | 駒大岩見沢 | 初戦敗退 |
1991 | 旭川竜谷 | 初戦敗退 |
1990 | 駒大岩見沢 | 初戦敗退 |
1989 |
苫小牧工 東海大四 |
1勝 1勝 |
※1=21世紀枠 ※2=希望枠 ※3=神宮枠 ※4=代替出場
最多出場
平成以降の最多出場は駒大岩見沢が6回。
続いて北照が5回、駒大苫小牧が4回。
しかし駒大岩見沢は2008年以降遠ざかっている。
最高成績
2015年、東海大四の準優勝が最高成績。
ベスト8が3回、ベスト4が1回となっている。
春は北海道代表に優勝経験はありません。
北海道の勢力図
北海道は古豪、北海や北照、東海大四などを中心にずっと群雄割拠のイメージ。
近年は札幌大一の躍進が目立つ。
逆に駒大苫小牧、駒大岩見沢の駒大勢は衰退気味?
東北代表の過去の成績
東北地区は例年2枠。
東北地区は青森、秋田、岩手、山形、福島、宮城の6県。
基本的には秋の東北大会上位2校が選出されます。
青森県代表の成績一覧
年度 | 出場校 | 選抜成績 |
2019 | 八戸学院光星 | 初戦敗退 |
2016 |
八戸学院光星 青森山田 |
1勝 初戦敗退 |
2015 | 八戸学院光星 | 1勝 |
2014 | 八戸学院光星 | 1勝 |
2012 | 八戸学院光星 | 準優勝 |
2011 |
八戸学院光星 |
1勝 |
2009 |
八戸学院光星 |
初戦敗退 |
2006 | 八戸学院光星 | 初戦敗退 |
2005 | 青森山田 | 初戦敗退 |
1998 | 八戸学院光星 | 初戦敗退 |
1997 | 八戸学院光星 | 初戦敗退 |
最多出場
平成以降の最多出場は八戸学院光星(光星学院時代含む)の10回。
むしろ八戸学院光星と青森山田の2校しか出場していないんです!
平成31年間で12回ですから東北地区からの出場がそれだけ難しいということですね。
ちなみに2016年の選抜は秋季東北大会で青森山田と八戸学院光星の青森勢同士の決勝となってしまいました。
結果、その他の東北5県からは21世紀枠でしか出場できないということが起こってしまいます。
そして以外にも青森県勢は地方から選ばれがちな21世紀枠での出場がありません。
最高成績
2012年、八戸学院光星の準優勝が最高成績。(当時は光星学院)
それ以外は目立った成績は無し。
青森県勢の優勝経験はありません。
青森県の勢力図
近年は八戸学院光星が甲子園で春1回、夏2回の準優勝を経験しています。
青森は八戸学院光星と青森山田の完全なる私立2強。
しばらくこの状況は続きそうです。
最近力をつけてきている弘前学院聖愛、
古豪の三沢商、八戸工大一あたりが如何に私立2強の壁を崩せるか。
秋田県代表の成績一覧
年度 | 出場校 | 選抜成績 |
2018 | 由利工※1 | 初戦敗退 |
2015 | 大曲工 | 1勝 |
2011 | 大館鳳鳴※1 | 初戦敗退 |
2010 | 秋田商 | 初戦敗退 |
2006 |
秋田商 |
ベスト8 |
2004 |
秋田商※2 |
ベスト8 |
2002 | 秋田経法大付 | 初戦敗退 |
2000 | 秋田経法大付 | 初戦敗退 |
1999 | 金足農 | 初戦敗退 |
1996 | 秋田 | 初戦敗退 |
1994 | 秋田 | 初戦敗退 |
1993 | 秋田経法大付 | 初戦敗退 |
1990 |
秋田経法大付 金足農 |
初戦敗退 初戦敗退 |
1989 | 秋田 | 初戦敗退 |
※1=21世紀枠 ※2=希望枠
最多出場
平成以降の最多出場は秋田経法大付の4回。
続いて秋田商、秋田高が共に3回、金足農が2回。
秋田県勢としては平成31年間で15回出場。
21世紀枠と希望枠の3回を除けば12回なので青森と同じですね。
しかし2020年は秋田県勢の出場は無し。
21世紀枠を除くと2011年から10年間で自力出場は2015年の大曲工だけです。
最高成績
2004年、2006年秋田商業のベスト8が最高成績。(2004年は希望枠)
それ以外は大曲工が1勝しただけで他は全て初戦敗退となっています。
秋田県の勢力図
個人的には秋田と言えば秋田経法大付が強いイメージ。
ただ夏も含めると秋田商の強さが安定していますね。
秋田商を中心に秋田経法大付、名桜、能代商、金足農辺りが続くか。
近年の秋田県勢は東北大会で他県の強豪私立の壁を破ることができていません。
しかし東北地方の強豪私立に勝てなければ甲子園でも勝てないということ。
東北の強豪に揉まれて力を付けてほしいですね。
山形県代表の成績一覧
年度 | 出場校 | 選抜成績 |
2018 | 日大山形 | 初戦敗退 |
2013 | 山形中央※2 | 1勝 |
2010 | 山形中央※1 | 初戦敗退 |
2005 | 羽黒 | ベスト4 |
2004 |
東海大山形 |
ベスト8 |
2002 | 酒田南 | 初戦敗退 |
※1=21世紀枠 ※2=東北絆枠
東北絆枠事件を知らない方はこちらをどうぞ
最多出場
平成以降の山形県勢はなんと6回しか選抜に出場出来ていません!!
その内訳が何とも寂しい。
2002年の酒田南は仙台育英の辞退による繰り上げ出場。
2010年山形中央は21世紀枠。
2013年山形中央は東北絆枠。
2018年日大山形は記念大会の為東北大会ベスト4での選出です。
自力での選抜出場は2004年の東海大山形、2005年の羽黒の2回だけ。
平成以降の最多出場は山形中央の2回。
日大山形、羽黒、東海大山形、酒田南が各1回です。
1989年(平成元)から2001年の13年間は1度も選抜に出場していません。
最高成績
2005年、羽黒のベスト4が最高成績。
羽黒は秋季東北大会を制した勢いで山形県勢初のベスト4に進出する快挙を達成!
2005年の優勝校は愛工大名電です。
山形県の勢力図
最近力を付けて来ているのが鶴岡東。
東海大山形、日大山形、酒田南の4強に羽黒、山形中央が続く。
夏を含めても上記6校がほぼ独占状態だ。
福島県代表の成績一覧
年度 | 出場校 | 選抜成績 |
2018 | 聖光学院 | 1勝 |
2013 |
聖光学院 いわき海星※1 |
ベスト8 初戦敗退 |
2012 | 聖光学院 | 1勝 |
2008 | 聖光学院 | 初戦敗退 |
2007 |
聖光学院 |
初戦敗退 |
2001 | 安積※1 | 初戦敗退 |
2000 | 福島商 | ベスト8 |
1997 | 平工 | 初戦敗退 |
1995 | 清陵情報 | 初戦敗退 |
1991 | 学法石川 | 1勝 |
※1=21世紀枠
最多出場
平成以降の最多出場は聖光学院の5回。
その他出場校は各1回です。
平成31年間で福島県勢の出場は11回。
その内2回が21世紀枠での出場。
夏の常連のイメージのある聖光学院も5回しか出場できてないんですね。
2020年も磐城高校が21世紀枠に選ばれてこれで福島県勢の21世紀枠選出は3度目。
21世紀枠の選出に偏りがあるのは否めませんね。
最高成績
2013年聖光学院、2000年福島商のベスト8が最高成績。
聖光学院も春は意外と勝ててません。
福島県の勢力図
最近はずっと聖光学院の1強時代が続いている。
日大東北、学法石川の私立勢、古豪福島商などが聖光学院1強時代を終わらせることができるか!?
最初にベスト8の壁を超えるチームはやはり聖光学院か!?
宮城県代表の成績一覧
年度 | 出場校 | 選抜成績 |
2017 | 仙台育英 | 初戦敗退 |
2015 | 仙台育英 | 1勝 |
2014 | 東陵 | 初戦敗退 |
2013 | 仙台育英 | ベスト8 |
2012 |
石巻工※1 |
初戦敗退 |
2011 |
東北 | 初戦敗退 |
2009 | 利府※1 | ベスト4 |
2008 | 東北 | 初戦敗退 |
2007 | 仙台育英 | 初戦敗退 |
2005 | 一迫商※1 | 1勝 |
2004 | 東北 | ベスト8 |
2003 | 東北 | 1勝 |
2001 |
仙台育英 東北 |
準優勝 初戦敗退 |
1999 | 東北 | 初戦敗退 |
1998 |
仙台育英 | 初戦敗退 |
1995 |
仙台育英 | 初戦敗退 |
1994 | 東北 | 初戦敗退 |
1993 | 東北 | 1勝 |
1992 | 仙台育英 | 1勝 |
1991 |
仙台育英 | 初戦敗退 |
1990 | 東北 | 1勝 |
1989 | 仙台育英 | ベスト8 |
※1=21世紀枠
最多出場
平成以降の最多出場は仙台育英の10回。
続いて東北が9回。
平成31年間で宮城県勢の出場は23回。
東北地区ではダントツで多いですね。
23回の出場のうち19回が仙台育英と東北で締めてます。
残りの4回のうち3回は21世紀枠での選出。
仙台育英と東北以外で自力で出場したのは2014年の東陵だけ。
最高成績
平成以降では2001年仙台育英の準優勝が最高成績。
ベスト4が1回、ベスト8が3回とまずまずの成績。
2009年には利府が21世紀枠ながらベスト4進出の快挙を達成している。
宮城県の勢力図
宮城はずっと仙台育英と東北の2強時代が続いている。
2校以外で甲子園出場はかなり厳しい状況だ。
岩手県代表の成績一覧
年度 | 出場校 | 選抜成績 |
2019 | 盛岡大付 | 1勝 |
2018 | 花巻東 | ベスト8 |
2017 |
盛岡大付 不来方※1 |
ベスト8 初戦敗退 |
2016 |
釜石※1 |
初戦敗退 |
2013 |
盛岡大付 |
1勝 |
2012 |
花巻東 | 初戦敗退 |
2010 | 盛岡大付 | 初戦敗退 |
2009 | 花巻東 | 準優勝 |
2008 | 一関学院※2 | 初戦敗退 |
2006 | 一関学院※2 | 初戦敗退 |
2004 | 一関一※1 | 初戦敗退 |
2003 | 盛岡大付 | 初戦敗退 |
1996 | 釜石南 | 初戦敗退 |
1992 | 宮古 | 初戦敗退 |
※1=21世紀枠 ※2=希望枠
最多出場
平成以降の最多出場は盛岡大付の5回。
続いて花巻東が4回。
平成31年間で岩手県勢の出場は15回。
2000年以降の自力出場は盛岡大付と花巻東だけです。
15回のうち4回は21世紀枠と希望枠での選出。
平成の前半は14年間で2回しか出場できていません。
最高成績
平成以降では2009年花巻東の準優勝が最高成績。
この年、現メジャーリーガーのエース菊池雄星を中心に準優勝の快挙を達成した花巻東だったが実は選抜出場はかなり微妙な状況だった。
秋の岩手県大会は優勝したが東北大会準決勝で光星学院に3−6で敗れる。
東北は2枠なので普通なら選抜には出れないが、東北大会準優勝の一関学院に県大会で勝っているため逆転選出された。
高野連は何かとスター選手を出したがる傾向がある。
加えて一関学院は2006、2008年と希望枠(現在は廃止)で出場している為、そこも考慮されたのではと当時話題になりました。
花巻東が選抜で準優勝したので逆転選出はそこまで問題にならなかったのだが…
岩手県の勢力図
岩手はずっと盛岡大付と花巻東の2強時代が続いている。
一関学院、専大北上がそこに割って入れるか。
北海道・東北代表2020年出場校と過去の成績まとめ
2020年の選抜は北海道から白樺学園が初出場。
東北地区からは仙台育英と鶴岡東が選出。
北海道・東北地区はまだ選抜優勝経験がありませんが、
白樺学園は神宮大会ベスト4で準優勝した健大高崎に2−3で競り負ける。
仙台育英は昨夏の甲子園メンバーが多く東北大会を制した実力は本物。
鶴岡東は破壊力抜群の打線が持ち味。
今年は3校とも躍進が期待できる。
果たして紫紺の優勝旗の白河越えはあるのか!?