「野球部員の不祥事により出場辞退」というのは割とよく聞く話。
大会前に事件が発覚して地区予選の出場辞退ならまだ諦めもつくかもしれません。
しかし中には甲子園出場が決定してから出場を辞退した高校も。
今日はそんな出場を決めながら直前で甲子園の土を踏めなかった高校を紹介します。
高校野球の不祥事は連帯責任
不祥事には主に下記のようなことがあります。
- 部内暴力、イジメ
- 部員の喫煙、飲酒
- 部員の窃盗など犯罪行為
- 指導者の体罰
不祥事の内容によって対外試合禁止処分や謹慎が高野連から下されます。 不祥事を起こした本人がだけが処分されることはあまりなく基本的には「連帯責任」となります。
2000年 敦賀気比(福井)
福井の名門敦賀気比。 1999年秋の福井大会で優勝。 北陸大会も圧倒的な強さで優勝し、神宮大会も準優勝。 現西武ライオンズ、エース内海を軸に北陸勢初のセンバツ優勝が期待されていた。
敦賀気比の不祥事
センバツ直前に現役野球部員が無免許飲酒運転で交通事故を起こしたことが発覚。 センバツ出場辞退に追い込まれた。
夏の大会は福井大会決勝で福井商に敗れ、この世代は甲子園の土を踏めなかった。
2006年 駒大苫小牧(北海道)
2004、2005と夏の甲子園を連覇して絶頂期だった駒大苫小牧。 現ニューヨークヤンキースの田中将大の世代。 2005年秋の北海道大会で優勝。 神宮大会も優勝し、センバツの優勝候補だったが…
駒大苫小牧の不祥事
センバツ直前、卒業式を終えた3年生部員が同市内の居酒屋で飲酒や喫煙をして警察に補導された。 2005年夏の優勝メンバーも含まれていたこと、昨夏の前野球部長の暴力事件に続く不祥事になったことを理由に出場を辞退することに。 引退した元部員の不祥事のだったので現役の部員には本当にかわいそうな事件でした。
1992年 上宮(大阪)
大阪の名門上宮。 1991秋の大阪大会を制覇。 近畿大会も準優勝でセンバツ出場は確実だった。 ヤンキース、ドジャースなどで活躍した黒田博樹が3番手ピッチャーの豪華なメンバーが揃っていた。
上宮の不祥事
野球部の前監督が水泳部員に暴力を振るい怪我をさせてしまう。 それだけならまだしも水泳部員の両親に訴えられてしまい問題が明るみに。 元監督の不祥事で現役部員が割りを食うなんとも言えない事件。
2005年 明徳義塾(高知)
高知の明徳義塾は夏の甲子園直前のドタバタ劇。 ブーちゃんの愛称で親しまれた元中日の中田亮二の世代。 高知大会決勝で高知高校との接戦を制して優勝したが…